「HSPだけど壊滅的にマルチタスクが苦手……」
「どうにかしてできるようにならないかな」
「そもそもマルチタスクのない仕事ってある?」
今回は、こんなお悩みを解決します!
この記事のまとめ
- HSPはマルチタスクが苦手
- 優先順位・スケジュール・作業環境が大事
- マルチタスクに役立つアプリ
(Evernoteなど) - マルチタスク回避のコツ
HSPゆえに苦手なマルチタスク。
頭の中がパンクしそうになるよね。
今回は私の実体験も含めてしっかりと対策をお伝えします!
HSPとは
もう「適職診断」は試してみましたか?
15分あれば自分に合った仕事をサクッと確認できます。膨大なデータから導き出された「自分だけの適職」を確認したい方は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
>> HSPさん必見!7つの適職診断で発見する、隠れた強み
マルチタスクが苦手なHSPさんにおすすめの対策5つ
HSPさんにおすすめの対策は次の5つです。
- タスクに優先順位をつける
- スケジュールを立てて時間を区切る
- 落ち着いた作業環境を確保する
- 効率的に休憩を取る
- スマホの通知はオフにする
「一度にたくさんのことをするのは難しい!」と感じるHSPさん、多いですよね。
では具体的にどうすればよいか、私が実際に活用した例を挙げながらお伝えします。
タスクに優先順位をつける
タスクには「優先順位」が必要です。
「今すぐやらないといけないこと」と「後回しでも大丈夫なこと」をしっかりと分けて、どれから手をつけるかを決めちゃいましょう。
頭の中が整理され、一つ一つの作業に集中しやすくなります。
たとえば、私はWebライターをしていますが、案件が2〜3個重なることはよくあります。
「あれもこれもやらなければ」とつい焦ってしまうので優先順位付け。
- 納期が一番近くて時間もかかる案件
- 納期は近いが短時間でできそうな案件
- 納期が近くなくて、後回ししても問題ない案件
こんな感じです。
優先順位を付けるのに便利なマトリックスもあります。
この図を活用するのもおすすめですよ。
<時間管理のマトリックスとは>
タスクを「緊急性」と「重要性」で4つに分類した図のことです。
・緊急かつ重要
・緊急ではないが重要
・緊急だが重要ではない
・緊急でも重要でもない
タスクをこのように分類し、優先度を適切に判断できます。
スケジュールを立てて時間を区切る
スケジュールを立てるのもおすすめです。
優先順位を付けたところで、一つの仕事に時間をかけすぎたら、次の仕事が回りませんよね。
大切なのはココで焦らないこと!
HSPさんは焦るのが苦手だもんね。
まずは今日やることをリストアップし、それぞれに時間を設定しましょう。
私はノートに書き出しています!
小さなカードにタスクを書き出して、その中から今日やるタスクのカードを選ぶ人もいるね。
何をいつまでに終わらせるかがハッキリすれば安心してタスクを進められます。
- なんだかどれも中途半端
- ひとつのタスクに時間をかけすぎ
などを防ぐのにも役立ちますね。
落ち着いた作業環境を確保する
HSPさんは光や音などの環境刺激に敏感ですよね。
なるべく静かで落ち着いた環境を選ぶと集中力がアップします。
リモートワークの場合などは耳栓やノイズキャンセリング機能のあるヘッドフォンもおすすめです。
私の場合、Webライターの納期被りは静かな場所で対応できるので落ち着いて対処できます。しかし飲食店で働いていたときはガヤガヤしていたので余計にパニックになっていましたね。
もし接客や販売の仕事のときは、隙をみてバックヤードに引っ込み、何度か深呼吸してみてください。
落ち着いて、何から手を付ければいいか整理しましょう。
効率的に休憩を取る
タスクは、できるだけ早く減らしたいですよね。
効率的に仕事を進めたいなら効率的に休むのが有効です。
もしデスクワークの仕事なら、適度に休憩を取りましょう。
脳が疲れて作業効率が下がるのを防ぎます。
例えば、25分作業して5分休む「ポモドーロテクニック」を知っていますか。
疲れが溜まってしまい思ったよりできなかった、ということを防ぐためにも、こまめにリフレッシュを取り入れましょう。
<ポモドーロテクニックとは>
25分の集中作業と短い休憩を繰り返す時間管理術です。
フランチェスコ・シリロ氏が提唱し、トマト型のタイマーを使ったことからこの名がつきました。細かくタスクを区切って集中すると仕事が効率的に進み、ストレスが減少します。
長時間の集中と高い生産性を発揮できるというわけですね。
参考:「ポモドーロ・テクニック」って知ってる? / リクナビNEXT
スマホの通知はオフにする
スマホの通知に気を取られると、作業の途中でも集中が途切れてしまいます。
ほんの少しの時間でもスマホに気を取られた脳は、集中しなおすエネルギーが必要。
作業中は、通知をオフにするか、サイレントマナーモードにしておくのがおすすめです。
ついSNSを開いてしまう方は、スマホの設定やアプリを活用してSNSを見られなくするのもいいですね。
たとえば、iPhoneでは
「設定」>「スクリーンタイム」>「アプリとWebサイトのアクティビティ」からアプリやWebサイトを制限できます。
Androidの場合には「Detox」などのアプリを使ってスマホを時間制限付きでロックしてもよいでしょう。
マルチタスクをこなすのに役立つアプリを紹介
続いて、マルチタスク対策に使えるアプリを3つ紹介します。
- Evernote(エバーノート)
- Stock(ストック)
- Time Tree(タイムツリー)
マルチタスクが苦手と感じているHSPさんも、仕事の効率がぐっと上がるはずです。
Evernote(エバーノート)
写真や文書、ウェブページの情報まで、すぐに保存できるアプリがEvernote。
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タグ付けで情報をあとから検索できる機能もあります。
パソコンやスマホなど、デバイスに関わらず同じ情報にアクセスできるのもポイントです。
たとえば営業職の方がEvernoteを使うなら
- クライアントごとの商談メモ
- 取り決め事項メモ
- アポの内容をノートにまとめ
- タグ機能でそれぞれ整理
このような使い方ができます。
アプリ内の検索機能を使って、過去の商談内容も簡単に探せすことも可能。
紙のメモを探す時間一つとっても、タスクをサッと片付けられるのでマルチタスク解消に役立つでしょう。
Stock(ストック)
マルチタスクをこなさなければならない時、情報整理はとても重要ですよね。
「Stock」というアプリは、チーム内での情報共有やメッセージ、タスク管理が一括でこなせる優れもの。
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しかも情報共有だけでなく、タスクの整理や進行状況の確認まで、「Stock」一つで完結。
Apple Watchと連携できるのもポイント。
音声入力でサッとメモできるため「あとで追加しようとして忘れてた」というミスも防げます。
チームの情報整理を効率化して、マルチタスク解消に役立ててみてください。
Time Tree(タイムツリー)
TimeTreeは、共有カレンダーアプリです。
家族や友人、仕事の仲間とカレンダーを共有できます。
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仕事と家庭の予定がブッキング……なんてことも避けられますし、プロジェクトごとにカレンダーを分けて作ることも可能です。
To doリストも作成できるので仕事にプライベートに、さまざまな予定やタスクの管理におすすめです。
抜け目なくスケジュール管理して、マルチタスクを回避していきましょう!
マルチタスクを回避する方法4つ
マルチタスクを避けるには次の4つが大切です。
- 仕事を引き受けすぎない
- ムダな作業を減らす
- 仕事を自分以外に割り振る
- マルチタスクが多い職種は避ける
それぞれ詳しくお伝えします。
仕事を引き受けすぎない
片付ける仕事が増えれば増えるほど、マルチタスク
になりやすいです。
頼まれた仕事を断れずに引き受けていませんか?
HSPの気質から相手の機嫌を感じ取り、なかなか断れないケースもあるでしょう。しかし、無理は禁物です。
まずは、自分の限界を理解し、それを超えないようにしましょう。
大事なのは「できることだけ」を引き受けることです。
自分のペースを大切にしたいですね。
ムダな作業を減らす
本当はやらなくてもいい作業を抱えていませんか?
実は必要がなかったり、効率的に変えられたりするタスクはたくさんあります。
- 仕事の手順を見直す
- 無駄なルーティンに気づく
- もっといい方法はないか考える
など、マルチタスクの状態になったら一度考えてみてください。
作業を見直してシンプルにすることで、マルチタスクの負担も減らせます。
仕事を自分以外に割り振る
時には、抱えている仕事を他の人に振ることも必要です。
人に頼ることで、自分の心と時間に余裕ができ、落ち着いて一つ一つのタスクに取り組みやすくなります。
とはいえ、コミュニケーションに自信がないから、そうそう人に頼めないんだけど……。
私も頼むの苦手。でも練習はしてるよ!
最初はホントにちょっとしたことから。
いきなり大きなことを頼むんじゃなくて、最初はついでにできそうなことから始めて「頼み慣れ」していかない?
マルチタスクが多い職種は避ける
マルチタスクが少ない仕事を選べばストレスは激減します。
大切なのは、HSPの気質を理解して、自分に合った仕事を探すこと。
年間の総労働時間の平均は男性1,921時間・女性1,574時間(21年度・パート含む)です。
(参考:総労働時間の推移 / 厚生労働省)
しんどい仕事を続けていたら、1年で2,000時間近く、つらい時間を過ごすことになってしまいます。
当サイトでは「HSPさんが3年以上続いた仕事」の記事や「HSPさんにおすすめの適職診断」といった記事もあるので、ぜひチェックしてみてください。
ブックマークしておくと見返しやすいよ!
HSPはマルチタスクが苦手!その理由とは
HSPさんがマルチタスクを苦手とする理由は次の2つです。
- 深く考える気質があるから
- 細かいところに気が付くから
なぜHSPさんはマルチタスクが苦手なのか見てみましょう。
深く考える気質があるから
HSPさんには、物事を深く考える気質があります。
アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士は、HSPの特徴として4つの気質「DOES」を提唱しました。
Dは「深く考えて行動する」
(Depth of processing)」
Oは「過剰に刺激を受けやすい」
(Overstimulation)
Eは「共感力が高い」
(Emotionally reactive and high Empathy)
Sは「些細なことに気づく」
(Sensitivity to Subtleties)
DOSEの「D」は深く考える=考えるのに時間がかかる、ということです。
HSP特有の深い考え方が、同時進行的なマルチタスクには向いていないのかもしれませんね。
細かいところに気が付くから
些細なことにも敏感で、ちょっとした変化や違いに気づく力があるのがHSPさんの特徴。
それは一つのことに集中している時はとても役立つ強みでもあります。
しかし、マルチタスクとなると「気づく力」が裏目に出て、スムーズに進められなくなることも。
いろいろ気になって淡々と進められなかったりね
納得いくまで時間をかけられないのもストレスだったり
細かい情報が多すぎて頭がパンクすることもあるでしょう。
マルチタスクが多いのはどんな仕事?
では、実際にどのような仕事がマルチタスクが多いのでしょうか。
今回は4つの職種を挙げました。
- 飲食・販売
- 事務職・秘書
- 営業職
- 医療従事者
どの職種も多くの人が働いていますよね。
詳しく見ていきましょう。
飲食・販売
飲食や販売の仕事では常にマルチタスクをこなす必要があります。
お客様のご案内や商品提供・レジ打ち・発注作業・ギフト包装など店舗によって様々な業務が発生します。
特に土日や休日、ランチタイムなど忙しい時間帯は、頭も身体もフル回転。
人手不足の職場なら一層マルチタスクをこなす必要があるでしょう。
個人的には合わなかった仕事ナンバーワンが飲食店ですね
飲食店とHSPさんの相性についてはこちらに詳しくまとめてあります!
事務職・秘書
事務や秘書の仕事もマルチタスクが多いです。
仕事内容は、電話対応・書類の整理・会議の準備・上司のスケジュール管理など。
幅広い業務を一度に進める必要があります。
効率的にマルチタスクを進めるスキルが求められる職種と言えますね。
事務職とHSPさんの相性についてはこちらの記事にまとめてあります!
営業職
営業職では、新規の顧客開拓や既存クライアントのフォロー、提案書の作成、プレゼンなど、様々なタスクをこなす必要があります。
複数のお客さまに対し同時進行で連絡・準備・アポイントメントを進めていきます。
マルチタスクが日常茶飯事の職種といってもいいですね。
HSPさんと営業職の相性についてはこちらの記事に詳しくまとめてあります。
医療従事者
医療に従事する仕事もマルチタスクが多くなります。
たとえば看護師は、多くの患者に対するケアを同時進行したり急変時には他の業務をストップさせることも。
マルチタスクが多い上に急いで仕事をこなす場面もあるでしょう。
また、薬局業務でも調剤や服薬指導など多岐にわたる仕事を一人で進めなければならず、マルチタスクが必須です。
どんな仕事にもマルチタスクはあるけど、その割合やタスクの性質を考えるのも大切だね。
自分が苦手なタスクを書き出してみるのもいいかも。
まとめ:
HSPならシングルタスクにじっくり取り組むのがおすすめ!
今回は「HSPさんのマルチタスク対処法」というテーマでお伝えしました!
結論としてHSPさんはマルチタスクよりシングルタスクがおすすめです。
深く考える気質を活かして、じっくりと取り組めるといいですよね。
マルチタスクに遭遇したときは、ぜひ今回の内容を思い出してみてください。
マルチタスク対処法
- タスクに優先順位をつける
- スケジュールを立てて時間を区切る
- 落ち着いた作業環境を確保する
- 効率的に休憩を取る
- スマホの通知はオフにする
マルチタスク解消に役立つアプリ
- Evernote(エバーノート)
- Stock(ストック)
- Time Tree(タイムツリー)
マルチタスクの回避方法
- 仕事を引き受けすぎない
- ムダな作業を減らす
- 仕事を自分以外に割り振る
- マルチタスクが多い職種は避ける
HSPはマルチタスクが苦手な理由
- 深く考える気質があるから
- 細かいところに気が付くから
マルチタスクが特に多い仕事
- 飲食・販売
- 事務職・秘書
- 営業職
- 医療従事者
HSPさんが一人一人の「しんどくない働き方」と出会えるよう、応援しています!
体も心も大事!ムリなく続けられるのが一番だよね。