HSPに事務職は向いてない?知っておきたいデメリットと気質を活かせるポイントとは

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「事務職ならHSPでも働きやすいかな」
「コミュニケーションも少なくて済む?」

今回は、こんなお悩みを解決します!

この記事でわかること

HSP歴30年のWebライターが、自身の経験とライターとしてもリサーチ力を活かしてまとめました!

HSPさんのお仕事選びに役立つと嬉しいです。

 

HSPとは

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)は、エレイン・アーロン博士が提唱した概念で、「繊細さん」とも言われ、感受性が高い人を指します。
HSPは、環境の影響を強く受け、情報の深い処理・刺激への過敏な反応・変化への敏感さ・強い情緒反応と共感性(“DOES”)を持っています。
参考:「適応感との関連に基づく HSP特性の検討 西谷 健次・小野 秀樹」

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HSPは事務職に向いてない?

HSPに向いている仕事として、よく挙げられる事務職。

実際のところ相性はどうなのでしょうか。実は、事務職が向いていなかったHSPさんも多いのです。

HSPさんを対象に「続いた仕事」を聞いたアンケートでも事務職はTOP3に入ってはいませんでした。

ぴーちゃん

事務職とHSPの相性は意外と悪いのかも……?

では、HSPが事務職に向いていないポイントと、向いているポイントをそれぞれ見てみましょう。



HSPが事務職に向いてないポイント

HSPさんに事務職が向いていないのはどんなところなのでしょうか。

今回は3つ紹介しますね。

  • オフィスに大人数でいるのが苦手
  • 電話対応が多い
  • マルチタスクが多い

この3つは「苦手だな」と感じる方も多いのではないでしょうか。



オフィスに大人数でいるのが苦手

オフィスには、上司や部下、同僚などたくさんの人が集まります。

話し声など様々な音が聞こえてきます。人の移動もせわしないかもしれません。

HSPさん

周りの音が気になることが多かった。
人と関わる仕事で、いろんな人がくるのでストレスがすごかった。休憩室もなく一人になれる空間がトイレしかなかったのも辛かった。
(20代・女性)
当サイトによるアンケートより

刺激を敏感に受け取ってしまうHSPさんは集中力が低下することもあるでしょう。

人間関係も疲れがたまりやすく、常に複数の人と過ごすのは向いていないポイントと言えます。



電話対応が多い

事務職では電話対応が多いです。

突然音が鳴ることが苦手だったり、クレームではないかと不安になったり、電話が苦手なHSPさんも多いですよね。

すずめ

私も一時期電話が怖くなってしまい、毎回手に汗を握ってました。

顔が見えないことで対面より緊張してしまう人も。

電話対応がストレスになると心の疲れが溜まりやすく、事務職が向かない理由となります。


マルチタスクが多い

マルチタスクが苦手なHSPさんは多いですよね。

事務職と言っても、幅広い業務に携わります

例えば次のような仕事です。

  • 書類作成
  • 伝票整理
  • ファイリング
  • データ入力
  • 顧客データ管理
  • 電話対応
  • 来客対応
  • 備品の発注・管理
  • 郵便物の発送

それぞれマニュアルやルールがあり、データを扱うときは責任も発生します。

さらに、マルチタスクとして、これらの業務を同時進行する場面も。

急かされるのが苦手タスクの切り替えに時間がかかるタイプのHSPさんにとっては向いていないポイントとなります。



HSPが事務職に向いているポイント

事務職では、HSPの気質を活かせるポイントも多くあります。

今回は次の3つを紹介します。

  • 黙々と作業できる
  • 未経験者も多い
  • ノルマや納期がない
  • HSP気質が活かせる

HSPだからこそできる仕事と出会えたら嬉しいですよね。

それぞれ見ていきましょう。



黙々と作業できる

HSPさんは1人で黙々と作業するのが得意です。

職場が静かで落ち着いた場所なら、ストレスも少なく集中力を発揮できるでしょう。

幅広い事務仕事の中でも、データ入力や伝票整理などコツコツと進められる仕事が向いています

HSPさん

営業職のように、競争や高い目標をを追求させられることがない

周りの職員も,おおむね性格が穏やか・優しいな人の割合が多いため、比較的落ち着いて仕事ができる。
(30代・男性)
当サイトによるアンケートより



未経験者も多い

以前取ったアンケートでは、HSPさんは転職経験者が多いことがわかりました。

HSPさん50人を対象にしたアンケートにでは約8割が2回以上転職したのです。

HSPの転職回数をアンケート調査した結果のグラフ
当サイト「HSPさんは転職が多いってほんと?」より抜粋

転職回数が多いということは、未経験スタートのHSPさんも多いはず。

主に一般事務や経理事務になりますが、事務職は未経験OKの職場も多いので、転職が多い傾向にあるHSPさんに向いていると言えるでしょう。

大手転職サイトdodaで「事務 未経験」と検索した結果は15,955件(2023年9月現在)。

dodaのスクリーンショット(事務職は未経験OKな求人が多いのか)
dodaにて検索

対して、業務内容が近い秘書について「秘書 未経験」と検索した結果は314件(2023年9月現在)。

職種の規模にもよりますが、事務は未経験からの求人も多いことがわかりますね。



ノルマや納期がない

HSPさんは刺激に敏感に反応します。

常にノルマや納期に追われることは苦手な方も多いでしょう。

事務職では一般的にノルマも納期もありません

数字や期日に追われず仕事できる環境はHSPさんに向いていますよね。

HSPさん

自分のペースでノルマや時間制限などがなくできる事務作業だったのでとてもやりやすく、人数がすごく少ない職場だったので風通しがよく時にはおやつを食べたり話をしたりして仲良くできました。
(40代・女性)
当サイトによるアンケートより




HSP気質が活かせる

HSPさんのもつ注意深さや洞察力は事務職に向いています。

データを扱う際は注意力が必要ですし、細やかな気遣いができるのでお客さんへの対応も上手くいきやすいでしょう。

事務職は周囲へのサポート的な存在。
周囲へのアンテナが敏感なHSPさんにとっては、その気質を活かせる場でもあります。

すずめ

ただしアンテナを張りすぎて疲れないように注意しよう。

ぴーちゃん

職場の雰囲気や社風も確認しておきたいね。



HSPさんにおすすめなのは○○事務?

ひとくちに事務職と言っても、たくさんの種類があります。

事務と名のつく仕事を挙げてみますね。

  • 一般事務
  • 営業事務
  • 経理事務
  • 人事事務
  • 総務事務
  • 法務事務
  • 貿易事務 など

HSPさんへのおすすめは一般事務

転職回数が多い傾向にあるHSPさんにとって、事務職を未経験からスタートする人も多いはず。
未経験スタートでは一般事務が始めやすく、営業事務のコミュニケーションや経理事務のお金を扱うプレッシャーを考えても一般事務がおすすめです。

すずめ

今までのキャリアで法務や英語力などのスキルがある場合には専門性を高めるのもよいかもしれません。



それぞれ仕事内容をざっくり紹介します!

一般事務

主な仕事

  • 書類のファイリングと管理
  • 営業関連の書類の作成
  • データ入力
  • 電話応対と来客対応
  • 郵便物の発送と仕分け
ぴーちゃん

未経験からのスタートも多い職種だね。

 

営業事務

主な仕事

  • 営業職のサポート業務
  • 見積書、発注書、請求書などの書類作成と発送
  • 商品の在庫管理
  • 商品の発送手配
  • プレゼンテーション資料の作成サポート
  • お客様からの電話応対と取り次ぎ
  • 来客応対
  • 電話対応
すずめ

営業部門をサポートする役割を担っています。

 

経理事務

主な仕事

  • 現金の出納(支払い・受取り)
  • 伝票の仕分けや処理
  • 帳簿の作成
  • 経費の精算
  • 書類の作成・チェック・整理
  • 銀行への出金や入金の手続き
  • 決算業務
ぴーちゃん

主に数字を扱う事務職だよ。

 

総務事務

主な仕事

  • 備品・設備の管理
  • オフィスや建物の防犯・防災対策の実施
  • イベントの運営サポート
  • 社内外でのイベントの運営
  • 冠婚葬祭の対応
  • 人事事務・労務事務の一部業務(規模による)
すずめ

企業の運営を幅広くサポートします。

 

法務事務

主な仕事

  • 契約書の作成
  • 契約書のチェックと管理
  • 契約書の不備や法的問題の確認
  • 契約書のひな型を更新
  • 顧問弁護士への問い合わせの取り次ぎ
  • 法律に関する社員からの問い合わせへの対応
  • 知的財産権や特許の管理
ぴーちゃん

主に法律を扱う事務職だよ。

 

貿易事務

主な仕事

  • 輸出・輸入に関する手続き
  • 通関に関連する書類の作成と申請
  • 輸送手段の手配・調整
  • 輸送した品物を保管する倉庫の手配
  • 海外とのコミュニケーション
    (英会話や英文で書類を作成するスキルが必要)
すずめ

資格は必要ではないものの、高度な専門性を持つ事務職です。


参考:マイナビキャリレーション「事務職とは – 事務職の仕事内容と種類、必要スキルを徹底解説

 

HSPが事務職に就くメリット

続いて、HSPさんが事務職として働き始めたあとのメリットを考えてみましょう!

  • 残業が少ない
  • 幅広い仕事の基礎が身につく
  • 比較的ストレスが少なめ

ワークライフバランスを取りやすいのは、自分の時間が大切なHSPさんにとって嬉しいポイント。

それぞれ見てみましょう。


残業が少ない

事務職は比較的残業が少ない仕事として挙げられます。

仕事とプライベートのバランスを取りやすいのがメリット。

HSPさん

残業もほぼ無く定時で上がれるので、仕事のオンオフが切り替えられる点も自分に合っている部分であると思います。
(40代・男性)
当サイトによるアンケートより

定時に退社できればプライベートの時間も増えますし、自分の時間も作りやすくなります。

長めのリセット時間が必要なHSPさんも、ストレスが溜まりにくくなりますね。

ぴーちゃん

定時退社できるかは職場や社風によって変わるので注意しよう!



幅広い仕事の基礎が身につく

本記事でも紹介した通り、事務職は幅広い業務に携わります。

これも事務職として働くメリット。

パソコンの扱いからビジネスマナー、情報管理のスキルまで、いろいろな仕事の基礎が身につくのです。



比較的ストレスが少なめ

「ストレスが少ない」これはHSPさんにとって1番ありがたいメリットとも言えますね。

事務職はルーティン作業が多く、関わる人も限られます

接客業のように毎日違う人と関わるわけでも、IT職のように目まぐるしく技術が進歩するわけでもありません。

一度仕事ができるようになってしまえば新しい仕事を覚えるのに苦労することも少ないのです。

変化が少ないという点でストレスを減らすことができるでしょう。

参考:
doda「平均残業時間ランキング【94職種別】



HSPが事務職に就くデメリット

事務職として働き始めたあとのデメリットも確認しておきましょう。

  • キャリアアップしにくい
  • 評価基準があいまい
  • 将来仕事が減る可能性がある

HSPさんにとっては、というよりも事務職全体のデメリットですね。


キャリアアップしにくい

事務職は日々のルーティンをコツコツ繰り返す仕事です。

たとえば文章を書くWebライターは、ライターを束ねて監督するディレクターにキャリアアップできます。

しかし事務職は……仕事のステップアップがイメージしにくいですよね。

企業によっては昇進や昇給の機会が限られていることもあります。

せっかく長期で務めるならキャリアや年収もアップしたいもの。

求人を探すときにはキャリアアップ・昇給についても確認してみてください。



評価基準があいまい

数字で実績が出る営業職や販売職と違い、事務職では目に見えた成果は出にくくなります。

評価基準があいまいなので、自分の成長が分かりづらくなります

また他人からの評価も受けにくくなるためモチベーションの維持が難しくなるかもしれません。

すずめ

評価されるのが苦手なタイプのHSPさんにはちょうどいいかも。



将来仕事が減る可能性がある

事務職の仕事はAIに取って代わられてしまう可能性があります。

既に作業がAIに置き換えられている場合も。

ぴーちゃん

デジタル請求書の自動発行とかあるもんね……。

「~中略~
機械はマニュアル化した仕事がものすごく得意だということだ。

コンピューターの言語はアルゴリズムで、これは作業手順をすべてマニュアル化したものだ。逆にいえば、うまくマニュアル化できない作業は機械にはできない。

東洋経済ONLINE / 事務系仕事しかできない人を待つ「淘汰」の未来

今後さらにソフトウェアやAIが進歩してくると事務職の需要が減る可能性は否定できません。

参考:doda「女性のための転職Q&A



HSPさんが事務職を辞めたいときは?

事務職を辞めたくなったときの対処法もお伝えします。

仕事に行きたくないと感じたら、次の3つをチェックしてみてください。

  • 辞めたい原因を洗い出す
  • 心身の調子を整える
  • 事務職のスキルを活かせる他の仕事も検討
すずめ

事務の仕事から転職しやすい職種も紹介しますね!



辞めたい原因を洗い出す

今の仕事を辞めたい原因を探すのは、同じことを繰り返さないため

仕事に対するストレスや不満、人間関係の悩み、仕事内容など、自分が悩んでいるポイントを具体的に挙げてみてください。

自分の気持ちや体調の変化を記録するのもいいですね。

ぴーちゃん

なんとなく仕事に行くと体調が悪くなることもあるよね。

すずめ

ストレスの正体をみつけよう。
職場と家庭のバランスが取れないことがストレスになることもあるから注意!

ぴーちゃん

何がモヤモヤするのか、具体的に見極めるのがスタートだね。


心身の調子を整える

原因が分かったら、対策していきましょう。

  • 休む時間を作る
  • 好きなことをする
  • たくさん寝る
  • 誰かに話を聞いてもらう

ストレスの対処法はたくさんあります。
人によっても効果が違いますよね。

自分が回復できるのはどんな方法なのか探っていきましょう。

すずめ

私の場合、好きなことをする時間よりも睡眠時間を長くした方が効果的でした!

ぴーちゃん

人それぞれ合うリラックス方法があるんだね。

自分がどんな方法で回復できるのかがわかれば、少しずつストレスをコントロールできるようになるかもしれません。

しんどいときは、できるだけ体調とメンタルを優先して欲しいと思います。

自分でどうにもできないときは、専門家のカウンセリングや病院・心療内科の受診も検討してくださいね。

事務職のスキルを活かせる他の仕事も検討

仕事を辞めたいと感じると頭をよぎるのが「転職」ですよね。

事務職は幅広い基礎知識が身につく仕事なので、他の仕事で活かせる場合も多いでしょう。

例えば、データ整理や文書作成のスキルは他の職種でも重宝されます。

ぴーちゃん

今のスキルを活かして、新しい職場で再出発もアリだよね。

すずめ

自分らしいキャリアを探してみよう!

ただし自分にあった環境を考慮するのを忘れないでくださいね。

適職診断でサクッと強み・弱みを確認しておくだけでも違います。





まとめ
事務職ならワークライフバランスが取れる

今回は、「HSPさんに事務職が向いているのか」というテーマでお伝えしました!

残業が少なく納期やノルマが発生しにくい事務職は、HSPさんにとってワークライフバランスの取りやすい仕事と言えるでしょう。

 

HSP×事務職のメリット

  • 残業が少ない
  • 幅広い仕事の基礎が身につく
  • 比較的ストレスが少なめ

ただし、その一方で「キャリアアップしにくい」「評価基準があいまい」などのデメリットも。

HSP×事務職のデメリット

  • キャリアアップしにくい
  • 評価基準があいまい
  • 将来仕事が減る可能性がある

どの仕事にもデメリットはあるので自分との相性を考えたり、デメリットへの対処法を考えたりしながら、少しずつ適職に近づいてみてください!

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