「対面は苦手だけど、電話なら大丈夫かな?」
「HSPにコールセンターって向いてるの?」
今回は、こんなお悩みを解決します!
この記事でわかること
- HSPにコールセンターはおすすめできない
- HSPにコールセンターが向いてる&向いてないポイント
- HSPがコールセンターで働くメリット&デメリット
自分自身が30年以上HSP気質と付き合い、100人以上のHSPさんに仕事に関するアンケートを取ってきた経験とともにお伝えします!
HSPとは
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>> HSPさん必見!7つの適職診断で発見する、隠れた強み
HSPにコールセンターはおすすめできない
結論から言うと、HSPにコールセンターの仕事はおすすめできません。
向いていない場面の方が多いと思います。
コールセンターという仕事では、環境や精神面でHSPさんにとってデメリットが多いからです。
HSPさんのアンケート回答
(当サイト実施アンケートより出典)
うっかりミスが多く、怒られてばかりの毎日でした。
コールセンターは表情は見えないが声のトーンや話し方で機嫌を伺ってしまう。
ノルマが厳しく退勤しても気にしてしまった。
こちらの説明が伝わりやすいか・相手の入電内容を理解できているのか必要以上に気にしてしまった。
表情がわからない分対応がとても難しかったが共感する部分については褒められる部分が多かったです。
このような声が寄せられました。
コールセンターが合わないHSPさんは多い
コールセンターの仕事は、その名の通り電話をたくさん受けます。
長時間の電話対応がメインの業務です。
電話のベルや話し声など音が多い環境なんだよね。
クレームや対応を急かされる場面もあるよ。
声のトーンや言葉のニュアンスを敏感に感じ取るHSPさんにとって、疲れやストレスを感じやすい環境です。
まだ次が決まっておらず、
— 繊細さん (@hsp_nagomi) July 20, 2023
職もまだ探せていないですが、
苦手を克服すべく始めたコールセンターのクレーム対応。
怯えながらも2年勤まりました。
歯を食いしばりすぎて、歯茎がお疲れなので、
来月いっぱいで退社の意向を上司に伝えました。
さぁて、何者になろうかしら。#繊細さん
もちろん、お客さんの悩み解決することは素晴らしいことですが、クレームを言われたり急かされたりする場面もあります。
ただし
- マニュアルがはっきりしている
- コミュニケーションスキル向上
- 柔軟な働き方ができる
- 未経験からスタートOK
- チャレンジするハードルが低い
- 人を助けるやりがいがある
など、コールセンターで働くメリットもあります!
メリットとデメリットを天秤にかけ、あなただけの適職を選ぶために本記事をじっくりと読んでみてくださいね。
こんにちは🍀
— かな@HSP (@kanahsp) June 10, 2023
今日はコールセンターでサクッとお仕事🙌HSPさんに向かない仕事って言われてるけど、事務職する前はコールのお仕事してました。いま思うと頑張ってたんだなぁ、当時の私。。
久々過ぎて、指先震えながら最初の受電受けたのは内緒〜🤫#HSPのお仕事
コールセンターではどんな仕事をする?
コールセンターでは、お客さんからの問い合わせや相談を受けて、トラブルを解決する仕事です。
スマホや家電、ネットショッピング関連など、一度はお世話になったことがあるかと思います!
お客さんの悩みや不明点をその場で解決できる仕事でありながら、時にはクレーム対応を迫られることも。
また、電話を使ったコミュニケーションがメインの仕事のため、臨機応変な対応や聞き手としてのスキルが求められます。
勤務体系はシフト制が多く、24時間体制のコールセンターでは夜間勤務がある場合もあります。
HSPにコールセンターがおすすめできない3つの理由
では、コールセンターがHSPさんにおすすめできないポイントを具体的に見ていきましょう。
- 常に電話や会話の音が聞こえる
- クレームのストレスが大きい
- 臨機応変なスピード対応が必要
常に電話や会話の音が聞こえる
コールセンターは、電話が鳴りっぱなしの場所です。
電話のなる音、他のデスクの話し声など常に音が聞こえてきます。
音や光に敏感なHSPさんにおすすめの環境とは言えません。
静かな場所で集中して仕事をすることが得意なHSPさんは注意が必要です。
クレームのストレスが大きい
コールセンターの仕事において、クレームは避けられません。
相手の気持ちを強く感じ取るHSPさんにとって、クレームはお客さんの怒りや悲しみがダイレクトに心に響きます。
「またクレームだったらどうしよう」という気持ちが日々のストレスになることも。
臨機応変なスピード対応が必要
コールセンターのお仕事は、すばやく、そして正確にお客さんの問い合わせに答える必要があります。
HSPさんの中には焦ることが苦手な方も多いです。
私自身もそうです……。
焦るといつも通りの動作ができなかったり、必要以上にストレスを感じたりします。
じっくり物事を考えたいHSPの気質を考えると、コールセンターの仕事はおすすめできません。
HSPさんがコールセンターをつらいと感じる瞬間
HSPさんはコールセンターで働くとき、次の場面で「つらい」と感じる可能性があります。
- いつ電話が鳴るか緊張するとき
- 自分の発言を反省するとき
「自分だったらどう感じるか?」を考えながら読んでみよう。
いつ電話が鳴るか緊張するとき
コールセンターの仕事は、いつ・どんな電話が鳴るか予測できないですよね。
- いつ電話が鳴るか?
- 次のお客様さんはどんな人か?
常に気を張ってしまうHSPさんもいるでしょう。
HSPはコールセンター向いてない😥
— ちーさん@繊細さん (@qR5k8kQHm8DjKMf) August 7, 2023
強め口調から入電あると緊張度増し増し。
あと、相手が困ってる状況を察しどうにかしたい気持ちが強いがために、
解決できなかった時の申し訳なさと自分への嫌悪感が込み上げてきてしんどい。
なにより緊張しすぎて心臓持たない。
電話のベルが急に鳴って驚いたり、緊張や不安を感じたりしてしまうのです。
自分の発言を反省するとき
HSPさんは物事を深く考える傾向があります。
例えば、お客様との電話がうまくいかなかった時、その会話の内容を何度も思い出して「ああすればよかった」「こう言うべきだった」と後悔することが多いかもしれません。
頭の中で反省会しがちではないですか?
自分の言葉やサポートを反省する機会が多いと、自分を否定してしまうことも。
自己肯定感も下がっちゃうよね。
一番いいのはその日の仕事引きずらないとこ。HSP人間なので前職のコールセンターの時はあの人どうなったかなとか誤案内してないかな書類ちゃんと届いたかな明日また架電しなきゃとか仕事終わってからも色々考えて不安になっちゃって毎日しんどかった
— サバのアヒー嬢 (@more_a0n) November 24, 2022
すでにコールセンター勤務がつらいHSPさんの対処法
続いて、すでにコールセンターの仕事がつらいと感じているHSPさんに、おすすめの対処方法を紹介します。
- 自分に合うリフレッシュ方法を探す
- 言われそうなクレームは書き出しておく
- 限界を感じたら無理をしてはいけない
どんな仕事にも、つらい部分はありますが、HSPさんの場合はどうでしょうか。
それぞれ確認してみましょう。
自分に合ったリフレッシュ方法を探す
刺激に敏感であるがゆえに疲れやすいHSPさん。
一般的にストレス発散におすすめと言われるショッピングや人とのランチではリフレッシュできないことも。
休みの日にできるだけ長く寝たり、1人でゆっくり散歩するなど、自分にとって心地よいリフレッシュ法を探すのが第一歩です。
意識的に一人の時間を作るのもいいですね!
言われそうなクレームは書き出しておく
コールセンターの仕事において、HSPさんのストレスになりやすいのがクレームです。
前もって「このクレームにはこう答えよう」と考えることで、実際の場面でもあせらず対応できるかもしれません。
言葉にすることで、自分の感情や考えを整理できるね。
ノートやメモに書き出してデスクに貼っておくのもおすすめだよ。
限界を感じたら無理をしてはいけない
仕事は大切ですが、もっと大切なのはあなた自身の心と体です。
限界を感じたら、無理をしてはいけません。
体も心も1度壊れたらなかなか戻らないよ!
HSPさんは、感情を内に溜め込みがち。もし、自分ではどうにもできないと感じたら、専門家のカウンセリングやキャリア相談を頼ってみてくださいね。
厚生労働省が提供している下記のサイトでは、職場のストレスや疲労蓄積具合をセルフチェックできます。こうしたサイトを活用するのもいいですね。
コールセンター未経験のHSPさんが
知っておきたいこと
これからコールセンターで働こうと考えているHSPさんに向けて、知っておいて欲しいことをピックアップしてみました。
- コールセンターの仕事内容と今後の需要
- マニュアルやフォロー体制は要確認
- まずは派遣社員スタートもあり
仕事を探すヒントになれば嬉しいです!
コールセンターの仕事内容と今後の需要
コールセンターの仕事には「インバウンド」と「アウトバウンド(テレアポ)」があります。
インバウンドはお客様からの電話を受け、問い合わせに答える役割で、商品やサービスを売り込む電話は基本的にありません。
一方、アウトバウンドは自分からお客様に電話をかけ、新商品などを売り込みます。
また最近では、ネットショッピングが増えるとともにオンラインチャットでのサポートも増えています。
今後もネットショッピングの利用は増えていくため、コールセンターの需要も高まるでしょう。
参考:コールセンターバイトとは?楽?きつい?評判・仕事内容・時給・シフト・メリットデメリット・体験談なども紹介 / タウンワークマガジン
マニュアルやフォロー体制は要確認
コールセンター未経験の場合、電話対応マニュアルが整備されている職場を選ぶのがおすすめです。
推奨される対応がはっきりしていれば、安心感を持って対処できますね。
職場見学などマニュアルを確認できそうな機会があれば、チェックしてみてください。
マニュアルの主な内容
- 基礎情報:会社概要や商品・サービスの知識
- トークスプリクト:よくある質問や、そのフローチャート
- 言葉づかいについて:敬語の使い方や言い回しの基本など
- 問い合わせ対応の具体例
さらに、新人研修やOJT(先輩スタッフからの実務指導)などの研修制度、奨励金などの適切なフィードバック体制があるかどうかも確認したいところ。
未経験からコールセンターの仕事を始める方は、しっかりとしたマニュアルとサポート体制が整っている職場を選ぶことでスムーズに仕事を始められるでしょう。
参考:コールセンターのマニュアル作成の目的からポイントまで徹底解説 / 富士通ラーニングメディア
まずは派遣社員スタートもあり
当サイトが実施したアンケートでは、HSPさんは転職回数が多いことがわかっています。
一度の転職で正社員を目指すのも良いですが、「仕事が続くか不安……。」という方もいるのではないでしょうか。
まずは派遣や契約社員からスタートして、自分にコールセンターの仕事が合うかどうかを確かめてみるのも一つの手です。
自分に合う仕事を、自分のペースで見つけていきましょう!
また、こちらの記事では、HSPさんに3年以上続いた仕事を聞いてみました。
実際のHSPさんの生の声が詰まっているのでぜひ参考にして下さい。
テレアポやヘルプデスクは向いてる?
コールセンターと似た仕事として「テレアポ」や「サポートデスク」が挙がることも多いです。
それぞれHSPさんに向いているのでしょうか?
ポイントを2つ紹介します。
- メリット・デメリットはそれぞれある
- デメリットで受けるダメージをよく考える
テレアポやヘルプデスクについて見てみましょう。
メリット・デメリットはそれぞれある
コールセンターとテレアポ、ヘルプデスクを比べたとき、メリットやデメリットもそれぞれです。
個人的にはHSPさんにテレアポはおすすめできないですね……。
テレアポのお仕事は、商品やサービスのアポイントメントを取ることが主な仕事です。
自分から積極的に電話をかける場合が多く、クレーム対応は少なめです。
しかし、毎回新規のお客さんへ電話をかける緊張感があります。
一方、ヘルプデスクでは操作方法などの手順や困りごとを解決する対応が多いです。
話の内容が限定されているぶん、想定内のやりとりが多くなります。
ヘルプデスクの場合はマニュアルや商品に対する資料がしっかりしているか確認しておくと安心ですね。
デメリットで受けるダメージをよく考える
どんな仕事もデメリットは存在します。
それぞれの仕事で、「自分だったらどんなところがつらいだろうか」となるべく具体的にイメージしてみてください。
コールセンターで働いたら……
テレアポなら……
ヘルプデスクは……
- 平日一日の流れ
- 休日の取り方
- 不安を感じる点
- 気になっている理由
このようなポイントを紙やスマホのメモ帳にまとめることをおすすめします。
そして浮かび上がってきたデメリットによって、自分がどれ程のダメージを受けるか想像してみましょう。
デメリットによるダメージが少ない
=向いている仕事です。
合う合わないの確認が1番大事だよ!
HSP気質を活かす仕事の見つけ方
最後に、HSP気質を活かした仕事の見つけ方を提案します!
次の4つのポイントを押さえてみてください。
- まずは自分をよく知る
- 譲れないポイントを考える
- 適職を探してリサーチする
- 職場環境をリサーチする
もっと手っ取り早く適職を見つけたい場合には「適職診断」の活用もおすすめです。
まずは自分をよく知る
自分をよく知ることは、適職に出会う第一歩です。
おなじHSPさん同士でも、性格は1人1人違いますよね。
適職も十人十色です。
好きなことや得意なこと、苦手でやりたくないこと。
幼い頃の成功体験。
まずは自分に対する情報を、どんな小さなことでもいいので自分自身の内側からかき集めて見みてください。
譲れないポイントを考える
自分自身を見つめ直したら、次は働く上での譲れないポイントを考えます。
- 人間関係はできる限り減らしたい
- 朝は9時まで寝たい
- 休みの日は固定がいい
など。
初めから数個に縛らなくても大丈夫。
働く上で叶えたいポイントを書き出したら、譲れないものに絞っていきましょう。
適職を探してリサーチする
自分のことがよく分かり、仕事上譲れないポイントが分かったら実際にリサーチしていきます。
「朝9時まで眠れる仕事」
「コミュニケーションせずに済む仕事」
など、ネットで構わないので調べていきます。
だいたいの職種が決まってきたら、希望する勤務地に求人があるかを就職・転職サイトで探してみましょう!
職場環境をリサーチする
求人をいくつかに絞り込めたら、職場環境をチェックしていきます。
すでに挙げておいた「譲れないポイント」とも照らし合わせつつ、実際の職場見学をしてみるのもおすすめです。
企業の口コミやインタビューもチェックしておきましょう。
一度で決まらなくても焦る必要はありません。
焦って決めてしまい、すぐに辞める方が時間もストレスもかかります。
適職は一生出会わない人もいると思います。
でも、適職に出会おうと試行錯誤している人の方が、自分に合った仕事につける可能性は高くなりますよね!
まとめ:HSPとコールセンターの相性は△
今回は「HSPにコールセンターは向いているのか」というテーマでお伝えしました。
結論として、向いていません。
もしコールセンターで働くなら、最低限
- 自分から電話をかけることは避ける
- マニュアルやサポートがしっかりしている職場を選ぶ
この2つを満たすのがいいでしょう。
未経験から始めるハードルが低いコールセンターのお仕事。
ただ、HSPさんがあえて選ぶ理由はないんじゃないかなというのが率直な感想です。
未経験からスタートしやすい職業なら、WebライターやWebデザイナーなどもあります。
じっくり自分と向き合って、あなただけの適職を見つけてくださいね!