「HSPにはWebデザイナーが向いてるらしい」
「SNSで見たけど、それってほんと?」
今回は、こんなお悩みを解決します!
この記事でわかること
「HSPさんはWebデザイナーに向ています!」というネット広告を見たことがあるでしょうか。本当にそうなのか、HSPはWebデザイナーに向いているのか、メリットデメリットは何なのかを、プロのWebライターが総力を挙げてリサーチしました。
HSPとは
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>> HSPさん必見!7つの適職診断で発見する、隠れた強み
HSPがWebデザイナーに
向いていないポイント
SNSで、HSPはWebデザイナーに向いてるって見たから転職しようかな。
ちょっと待って!実は向いていないポイントもあるよ。
それは「仕事環境」です。
次の4つを見てみてください。
- 長時間労働になりがち
- 仕事内容が多岐にわたる
- スケジュールや納期がある
- クライアントからダメ出しを受ける
あれ、もしかしてWebデザイナー合わない?と感じるHSPさんもいるかもしれません。
それぞれ詳しく見てみましょう!
長時間労働になりがち
Webデザイナーは長時間労働になりがちです。
それは、複数のタスクを同時進行したり、修正や改善作業に時間を取られるから。
doda
ちなみに、一般企業では120日以上の年間休日数が多いのに対して、Webエンジニアの平均休日数は118日。
こちらは平均的と言えますね。
HSPさんにとってつらい可能性があるのは、休む時間・自分の時間が取れないこと。
さらに、長時間にわたって感覚をフル回転させてしまうので、疲れを取るのに時間がかかってしまいます。
仕事内容が多岐にわたる
仕事内容が幅広いのも、WebデザイナーがHSPさんに向いていないポイントと言えます。
マルチタスクが苦手なHSPさんが多いからです。
Webデザイナーといっても、デザインだけでなく、コーディングやマーケティング、顧客対応など、さまざまなタスクが発生します。
マルチタスクは頭がパンクしそうになるんだよね。
じっくり考えるHSPさんにとって、考える時間が足りないことはストレスになりやすいよね。
マルチタスクが苦手なHSPさんは注意して損はありません。
スケジュールや納期がある
タイトなスケジュールや納期は、HSPさんにとってマイナスに働きがちです。
というのも、深い思考をもつHSPさんは焦ることが苦手だから。
しっかり計画立てて進めることは得意でも、タイトなスケジュールや納期に追われるのは大きなストレスになり得ます。
私の仕事であるWebライターにも納期がありますが、子どもの体調不良などでスケジュールがカツカツになると途端にしんどく感じます。
じっくり自分が満足できるクオリティにしたい気持ちと、納期に間に合わせるため急ぐ気持ちの狭間にいるのがつらいのです。
どうやって対策してるの?
普段から先回りして仕事をしたり、余裕をもってスケジュールを立てるようにしてるよ。
普段から丁寧な仕事を心がけてると、どうしても納期に間に合わない事情があるときは素直に伝えれば理解してもらえることも。
焦ることが特に苦手なHSPさんは納期のある仕事もよく検討するのがおすすめです。
クライアントからダメ出しを受ける
制作物を提出する以上、クライアントからダメ出しを受ける経験は避けられません。
相手の言葉や態度に敏感なHSPさんは、ダメ出しが必要以上にダメージとなることがあります。
もし時間と労力をかけて制作したWebデザインをクライアントから批判されたらどうでしょうか。
言われたことが一日中頭の中をグルグルすることってあるよね。
「クライアントとのコミュニケーションは必須」ってことを頭に入れておこう
頑張った分だけ、批判されるとつらくなります。
ダメ出しを受けることも仕事の一環といえばそうですが、感受性の強いHSPの方々にとっては、よりショックかもしれませんね。
HSPがWebデザイナーに向いてるポイント
HSPさんがWebデザイナーに向いているポイントもあります。
そもそもHSPにはクリエイティブな仕事が向いているとよく言われますよね。
その理由は次の4つです。
- 繊細な感受性がデザインに活かせる
- 環境刺激が少なく仕事に集中できる
- クライアントの要望を感じ取れる
- 自分の作品を作り込める
向いていないポイントと合わせてチェックしていきましょう!
繊細な感受性がデザインに活かせる
HSPさんの感受性はWebデザインの制作に活かせます。
刺激に敏感なHSPさん。
言い換えれば感受性が繊細であるということ。
たとえば、微妙な色の違いや、文字の大きさ、配置のバランスにも気を配れます。
さらに素敵なものに感動しやすいHSPさんの素直な心も、よりよいデザインを探求するのに役立つと思っています。
環境刺激が少なく仕事に集中できる
Webデザイナーの職場はHSPさんにとって集中しやすいこと。
これもWebデザイナーがHSPさんに向いているポイントの1つです。
光や音の刺激(環境刺激)に敏感なHSPさんにとって、室内で黙々と作業する環境は集中しやすいと言えます。
機械が動く大きな音が聞こえたり、常に会話が飛び交ったりする職場ではありません。
さらにリモートワークも可能な仕事なので、自宅やお気に入りの場所で作業できれば、さらに働きやすくなります。
クライアントの要望を感じ取れる
HSPさんの持つ強い共感力もWebデザイナーの仕事に活かせます。
相手の態度、目の動き、言葉のニュアンス……。
細かな情報もキャッチして相手の言いたいことがなんとなくつかめるんだよね。
HSPさんは非言語コミュニケーションが得意!
相手の言葉の裏にある要望を読み取ってデザインに反映させられれば、大きな強みになります。
自分の作品を作り込める
最後に、一つ一つの作品を大切に作り込める力が挙げられます。
これもHSPさんがWebデザイナーに向いているポイントです。
物事をじっくりと時間をかけて考えることが得意。
だからこそ、作品一つ一つ、細部までこだわり抜けるんです。
雑な仕事はせずにデザインと向き合える力こそ、Webデザイナーに向いていると言えますね。
HSPがWebデザイナーになるデメリット
Webデザイナーとして働くとき、HSPさんにとっては何がデメリットになるのでしょうか。
向き・不向きのポイントも確認したし、そろそろ求人でも見てみようかな
ちょっと待って!Webデザイナーになったあとのことも考えておこうよ。
今回紹介するのは次の3点です。
- Webデザイナーは収入が低い傾向がある
- 長時間のパソコン作業が日々必要
- 継続して勉強しなければならない
「こんなはずじゃなかった」ということを避けるためにも、しっかり確認しておきましょう!
Webデザイナーは収入が低い傾向がある
大手転職サイトdodaによるとWebデザイナーの平均年収は20代で325万円、30代で382万円です。
“Webデザイナーの平均年収は361万円と、(中略)3年間の推移を見ても350万円前後、年収分布では400万円未満の年収帯で全体の約66%を占めています。”
Webデザイナーの平均年収はいくら?/ doda
働く人々の全体平均(令和4年6月分として支払われた所定内給与額の平均/厚生労働省)は311万円。
30代男性にしぼると平均年収は316万円。
30代女性では258万円です。
※ともに厚生労働省のデータから当サイトが算出。
平均よりも高いよ?
他のWebクリエイター職と比べると、そうでもないみたい。
- Webディレクター:Webデザインの企画・運用 400~500万円
- プログラマー:Web上のシステム構築 500~600万円
- Webマーケター:Web上の集客・販売施策 600万円~
参考:doda/Geekly
Webデザイナーを目指すときには、今後のキャリアプランも考えておくと良さそうだね!
ライフイベントや貯金額に合わせて転職を見越しておくのもいいかも。
長時間のパソコン作業が日々必要
Webデザイナーは毎日パソコンを使って仕事をし、長時間デスクに座ってモニターを見ることが日常茶飯事。
運動不足になりやすくなるとともに、目も疲れやすくなります。
腰や背中の痛みを感じる人も少なくありません。
また、感受性の高いHSPさんの中には、体の不調がダイレクトに心の不調につながる方もいるのではないでしょうか。
Webデザイナーを目指すときには、座ってパソコンを長時間見続ける仕事を何年も継続できそうか考えてみるのもおすすめです。
継続して勉強しなければならない
Webの世界は日々進化しています。
新しい技術やトレンドがどんどん出てくるので、Webデザイナーも常に勉強が必要です。
普段の仕事に加えて勉強もしなきゃいけないの?
Webデザインについて学ぶのが楽しいと思えるなら大丈夫!
できることが増えていく楽しさもあるよ。
勉強が苦手だとちょっと大変かもしれないね。
HSPがWebデザイナーになるメリット
続いて、HSPさんがWebデザイナーになったあとはどんなメリットがあるのでしょうか。
今回は次の3つを紹介します!
- Web制作の幅広いスキルが身につく
- 時間や場所に縛られず働ける
- フリーランスも目指せる
HSPの感受性が、Webデザイナーとしての強みになります。
それぞれ詳しくお伝えしますね。
Web制作の幅広いスキルが身につく
Webデザイナーとして働いているとさまざまなスキルが身につきます。
Webデザイナーの仕事で身につくスキル
プログラミングスキル | コードの記述やバグの修正能力 |
画像編集スキル | 画像の加工・修正などのデザイン能力 |
Webデザインスキル | サイトのレイアウトやユーザビリティの設計能力 |
Webマーケティングスキル | 広告運用、アクセス分析能力 |
コミュニケーションスキル | チーム・社内外との人間関係力 |
そのほかに、パソコンを使った働き方も身につくでしょう。
スキルがあれば働き方を変えたときも安心できますね。
転職でも有利になるよね。
時間や場所に縛られず働ける
場所や時間に縛られないのは、働き始めてみるとHSPさんにとって大きなメリットと感じるでしょう。
オフィスで働く場合は別ですが、リモートワークでは柔軟な働き方が叶います。
自分にとってストレスが少ない場所を選べる仕事はHSPさんにぴったり。
さらに、結婚や子どもを持つなどのライフイベントにも対応しやすいです。
子どもの予定と仕事の予定をバタバタとこなすのはHSPに向いてないと思う。
臨機応変な対応が苦手だもんね……。
職場に拘束されないという働きやすさが、仕事が長続きすることにも繋がるかもしれません。
フリーランスも目指せる
さらに柔軟な働き方を目指したいときに、Webデザイナーならフリーランスになる道もあります。
培ったスキルを活かして個人事業主として働くことも目指せるのがWebデザイナーです。
上司や同僚の存在もありませんし、仕事の仕方も自分で決められるので、人によってはぐっとストレスが減るでしょう。
ただし、フリーランスならではの大変さがあることも覚えておこう。
経費とか税金とかね。
仕事も自分で取らなきゃだから収入も上下しやすいよ!
でも逃げ道があるのは精神的にラクかも。
フリーランスを目標にモチベーションを高めるのもいいね。
いちばん自分らしく働けるのはどんな環境なのか?
じっくりと考えていきましょう!
Webデザイナーにセンスや才能は必要?
「デザイナー」っていうくらいだから、センスや才能が必要なんでしょ?
と、そう思いますよね。
しかし、リサーチの結果、次のことがわかったのです。
- Webデザインセンスは不要
- Webデザインには基本のルールがある
Webデザインはアートではないのでセンスは要らないとのこと。
さらに、マーケティングのルールに則ったデザインや、クライアントの要望に応えるデザインなど基本のルールがあるので才能も不要。
「デザイナーとアーティスト」
— そうへい|カラオケ好きWebデザイナー (@Sohei_w39) September 10, 2023
デザイナーはセンスが必要で難しそうと思う方いらっしゃると思いますが、実際の所そんなことはありません。
・アーティストは、自分の中にある物を表現する人
・デザイナーは、与えられた情報を基に相手に伝わりやすくする
似ているようで、やっている事は別物ですよ!
Webデザインとは、「商品を広める・売り上げを上げるなどの目的を達成するために知識を使って作るデザイン」。
未経験からWebデザイナーを目指す人が多いのも納得ですね。
参考:株式会社日本デザインWEBデザイナーにセンスは不要!その理由を解説
Webデザイナーを辞めたくなったら?
Webデザイナーを辞めたくなったらどうしたら良いのでしょうか。
心構えとして知っておきましょう!
- 辞めたくなった原因を探す
- 限界なら無理はしない
- 他のWeb職を検討するのもあり
どんな選択をするにしても、自分の心と体を優先して決断してくださいね。
辞めたくなった原因を探す
辞めたいと感じたら、まずはその原因を考えてみてください。
仕事内容なのか、職場環境なのか、人間関係なのか……。
原因を見つけておかないと次の職場に移ったとしても同じことを繰り返してしまうかもしれません。
また、解決策を考えるためにも原因を知っておくことは大切ですよね。
私が転職をしたのは「焦るのが苦手と気づいたから」という理由があったからです。
わかっていれば転職先選びの条件に組み込めるね。
限界なら無理はしない
仕事をすぐには辞められませんが、無理をして働いてもいいことはありません。
無理をしないと心に決めて働くだけで違います。
無理をして心や体を壊してしまうと、治すのがすごく大変です。
だから、無理せず、一歩引いてみる勇気も、とても大切なんです。
大切なのは、あなた自身が幸せでいること。
あなた自身が幸せなら周りの幸せもついてくるはず。
本当につらくてどうしようもないときは
- こころの耳 (厚生労働省のサポートサイト)
- 病院の受診
- カウンセリングの受診
なども検討してみてくださいね。
他のWeb職を検討するのもあり
Webデザイナーを辞めたくなっても、他のWebに関する職業があります。
プログラマー、マーケター、Webディレクターなど、Webに関連する仕事はさまざまです。
転職することで思いがけず収入やモチベーションがアップすることもあります。
スキルを積み上げるWebデザイナーなら、キャリアの乗り換えも上手くいくかもしれません。
HSPならWebデザイナーは
どんな職場環境がおすすめ?
では、いざWebデザイナーの求人を探そうと思ったとき、HSPさんはどのような職場を探すとよいのでしょうか。
今回は次の3つを紹介します。
- ワークライフバランスが取れる
- リモートワークの環境が整っている
- 低単価で受注している制作会社は避ける
HSPさんにとって職場選びは大切なので、しっかりチェックしておきましょう!
ワークライフバランスが取れる
まずはワークライフバランスが取れるかイメージしてみましょう。
疲れやすいとも言える気質のため回復にかかる時間も長くなりがちだからです。
リフレッシュできる時間は取れそう?
リモートワークはできる?
睡眠時間は削らずに済む?
満員電車に乗らなくて済む?
などなど自問自答をしてみてください。
できるだけ柔軟な働き方ができて、自分の時間を大切にできる職場を見つけたいですよね。
リモートワークの環境が整っている
リモートワークができる環境は、HSPさんにとってありがたいこと間違いなし。
自宅なら余計な刺激もなく集中しやすいです。
同じ職場の人が叱られてる声や上司のピリピリした空気を感じることもありません。
可能であればリモートワークOKな職場を探すことをおすすめします。
低単価で受注している制作会社は避ける
Webデザインを低単価で受注している制作会社は避けるのが吉。
受注単価が低いということはそのぶん数を売らなくては利益が上がりません。
スケジュールがタイトだったり、1つ1つの商品に時間をかけられない可能性があります。
単価が低いので社員への還元が低くないかも確認したいところ。
HSPさんは、どちらかというと落ち着いて質の高い仕事をしたいですよね。
まとめ:
HSPとWebデザイナーは相性◎ただし…
今回は、「HSPはWebデザイナーに向いているのか」というテーマでお伝えしました。
相性はよいけれど、向いてないポイントやデメリットへの対処が必要というのが結論です。
自分に合う作業環境に整えつつ、スキルを磨いて収入面をカバーしていけるといいですよね。
向いてないポイント
- 長時間労働になりがち
- 仕事内容が多岐にわたる
- スケジュールや納期がある
- クライアントからダメ出しを受ける
デメリット
- Webデザイナーは収入が低い傾向がある
- 長時間のパソコン作業が日々必要
- 継続して勉強しなければならない
パソコン1つで時間や場所を選びにくいWeb関連の仕事はHSPさんにおすすめ。
他のWeb関連の仕事とも比較しつつ、自分にぴったりな仕事を探していこう!